市中の雑木の庭 I邸 山梨県甲府市
甲府市中心の閑静な住宅街の一角に立つI邸。御希望により身近な雑木を主体とした四季の移ろいを感じられる庭を作らせていただきました。
甲府盆地の夏季の強烈な暑さを耐え凌ぐため植栽は密植、混植とし、四季を通じて緑陰、遮視性の確保の為、常緑広葉樹のソヨゴを効果的に配植しました。
住宅街ということから比較的成長速度、萌芽力の緩やかな樹種を選定配植、その根元には年間降水量が少なく乾燥がちで土壌風蝕のひどい気候に耐えうる様、八ヶ岳安山岩ゴロ、下草類、腐葉土、落ち葉を主体としたマルチングを施しています。
この空間内で自然サイクルがある程度の水準で完結するローメンテナンスの庭の将来像を意識して作庭致しました。萌芽、季節の花々、青緑、紅黄葉、冬季の閑静な林床。日々の生活の中で四季の移ろいの美しさを身近に感じられる空間になりました。
[常緑樹]
ソヨゴ、アセビ、コメツガ
[落葉樹]
アオダモ、アオハダ、アズキナシ、ウズイスカグラ、エゴノキ、コバノガマズミ、ダンコウバイ、ツリバナ、ミツバツツジ、ヤマツツジ、イロハモミジ、ヤマコウバシ、ネジキ、ヒトツバタゴ、ヤマアジサイ など