別荘の裏庭 T邸 山梨県甲州市
標高450m東には日本百名山の大菩薩嶺を背負い遥か西には南アルプス山脈を望む周囲を桃畑に囲まれた開放的なロケーション。
別荘の裏手の更地に最初はバーベキューができる東家をご提案しそこからご希望をお伺いしながら周囲の山並み、景色を取り込みながら緑溢れる開放的な空間を造らせていただきました。
既存の花崗岩を使い滝口は渓流をイメージした石を組み周囲の山並の亜高山樹林帯をイメージした針葉樹主体の植栽を、その根元には年間降水量が少なく乾燥がちで土壌風蝕のひどい気候に耐えうる様、花崗岩ゴロタ、下草類、腐葉土、落ち葉を主体としたマルチングを施しています。流れは川幅を広くとり山中のせせらぎをイメージして作り、下流に行くに従い植栽にも変化をつけ樹種にも幅を持たせました。
東家周りは将来的には木々に包まれ夏の陽射しの中でも涼やかに過ごせる様にと植栽を施しました。
この空間内で自然サイクルがある程度の水準で完結するローメンテナンスの庭の将来像を意識して作庭。萌芽、季節の花々、青緑、紅黄葉、冬季の閑静な林床。都会の喧騒を離れ訪れる毎に変わる四季の移ろいの美しさを身近に感じていただければ幸いです。
[常緑樹]
ソヨゴ、アセビ、コメツガ、モミ、イチイ、ヒノキ、サワラ、アズマシャクナゲ
[落葉樹]
アオダモ、アオハダ、アズキナシ、コナラ、イヌシデ、シャラ、ウズイスカグラ、エゴノキ、コバノガマズミ、ダンコウバイ、ミツバツツジ、ヤマツツジ、イロハモミジ、ヤマコウバシ、サワフタギ、リョウブ、など