W邸  山梨県南アルプス市

額縁の坪庭  W邸 山梨県南アルプス市

南アルプス市の住宅街の一角に立つI邸。玄関開口部、和室開口部、ピロティ前に御希望により身近な山に生える雑木を主体とした四季の移ろいを感じられる庭を作らせていただきました。

他のお宅同様甲府盆地の夏季の強烈な暑さを耐え凌ぐため南面の植栽は密植、混植とし、奥様が花付の良い木をご希望でしたので主木にはヤマボウシ、それに添うようにアオダモ、ヤマコウバシ、根〆にはコバノガマズミ、ミツバツツジ、ヤマツツジを、ポイントにはソヨゴ、ヒサカキ、アセビ等の常緑樹を配植しました。

逆に和室坪庭、ピロティ前は日照時間も短くスペースもエリア自体も限定的だったのであっさりしたしかし季節を感じられる植栽としました。

W邸も住宅街ということから比較的成長速度、萌芽力の緩やかな樹種を選定配植、ローメンテナンスを意識した植栽構成になっています。根元には年間降水量が少なく乾燥がちで土壌風蝕のひどい気候に耐えうる様、八ヶ岳安山岩ゴロタ、下草類、腐葉土、落ち葉を主体としたマルチングを施しています。

日々の生活の中で四季の移ろいの美しさを身近に感じられる空間になりました。

[常緑樹]
ソヨゴ、アセビ、コメツガ
[落葉樹]
アオダモ、アオハダ、アズキナシ、ウズイスカグラ、エゴノキ、コバノガマズミ、ダンコウバイ、ツリバナ、ミツバツツジ、ヤマツツジ、イロハモミジ、ヤマコウバシ、ネジキ、ヒトツバタゴ、ヤマアジサイ など